07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

ぴあのピアの徒然日記

福岡でピアノを楽しむサークル、ぴあのピアの日記です。コメントは機能していませんので、メールを頂けると助かります。

エアコンパニック! 

大変なことが起こりました。
マロニエ君は知る人ぞ知るエアコン中毒人間なので、普段はもちろんのこと、就寝中であってもエアコンはつけっぱなしなのはいうまでもありません。
というか、タイマーで寝る、とか、寝るときは消す、といった人の気が知れません。

食事やお茶で同席する女性などが、こっちはもうちょっとクーラーが効けばいいのにと思っていると、「少し寒くない?」などというと、「ええっ!?」と思ってしまうし、逆にスーパーの生鮮食品売り場などは心地よさを感じます。
とくに野菜売り場などはときどき白い冷気が煙のようにもくもく下に降りているのなどをみると、思わず首を突っ込みたくさえなります。

マロニエ君の場合は、すでに体質化しているとみえて、寝るときにエアコンがないと、眠れないのは当然中の当然としても、さらには実際に呼吸が苦しくなって、まともに息も出来なくなり、吸入器のお世話になったり、体に発疹がでることも。
つまりマロニエ君にとって夏のエアコンは、いわば命綱のようなものなのです。

先日行ったロイヤルホストもエアコンの効きが悪く、二時間もすると両腕に赤いものが出始めていましたから、本当なら強くしてと頼むのですが、この日はつい我慢してしまいました。

さて、そんなマロニエ君の部屋のエアコンですが、数日前、明け方にふと蒸し暑いような気がして目が醒めました。
しかし、そのときはそれほど気に留めることもなく過ごしましたが、後であらためて注意してみると、あきらかに設定温度とはちがうなまぬるい冷え方をしているのがわかり、この連日の酷暑の真っただ中、全身に稲妻のようにショックが走りました。

その後はあれこれとスイッチをいじりまわしてみましたが、結局、効きが本来のものではないことは、認めたくないけれども明らかでした。
愕然として目の前は真っ暗になりましたが、放置するわけにも行かず、しぶしぶ修理依頼をしたら、最短でも3日後の訪問ということで、それがまたイライラ。
さて、この力の落ちたエアコンをいかにして丸2日間効かせて過ごすかが最大の課題になり、現在2日目を耐えています。
スポンサーサイト
2010/08/31 Tue. 13:17 | trackback: 0 | comment: 0edit

趣味道 

知人の家に久しぶりにお邪魔しました。
この方もピアノがお好きで、趣味でスタインウェイをお持ちです。
以前はニューヨーク製のM型をお持ちで何度か弾かせていただいたことがありましたが、その後ハンブルクの0型に替えられたと聞いていました。
昨日、上手い具合についでができて、お宅に寄ってはじめてハンブルクを見せていただきました。

このピアノはいわゆるヴェンテージ・スタインウェイと呼ぶべきピアノで、製造年はなんと1918年!だそうです。
単純計算しても実に92年前のピアノということですが、キーにちょっとだけ触れてみても、とても元気の良いピアノという印象でした。
ケースの形状とかディテールのデザインが現在のものとはやや異なり、このピアノが90年以上も生きてきた時間の重みをじさせられました。
「どうぞ弾いてください」と言われても、なかなかよそのお宅でピアノを弾かせていただく勇気はありませんが、たぶんとても素敵な音楽を奏でるピアノだろうと思いました。

このお宅にはもう一台グランドピアノがあり、ほかにも電子ピアノが数台あるという凝りようです。

さらには、部屋には黒い大きな冷蔵庫みたいなものあがあって、なにかと思ったらワインセラーだそうで、ドアをあけてもらうと、上から下まで隙間なくびっしりと無数のワインが並んでおり、その壮観な眺めにはただもう驚きました。

そういえばこの方は、最近は模型飛行機にもハマっているとのことで、いやはや、趣味というのは実におかしな、大変なものだと思いました。
マロニエ君も人のことを言えた義理ではありませんが、それでも他者の趣味道を覗き見ると、自分のことは棚に上げて呆れかえってしまいます。

しかしながら、マニアという生き物は、門外漢からみれば実にばかばかしいことに熱中しているところに一番の意義と純粋さと、大げさにいえば生きる喜びみたいなものがあるのかもしれません。
こう結論づけて、自分自身をも肯定しようとしているのかもしれませんが。
2010/08/30 Mon. 12:04 | trackback: 0 | comment: 0edit

ヒートアイランド現象 

ヒートアイランド現象という言葉をはじめて耳にしたのはいつのことだったでしょう。
マロニエ君の住む福岡市でも、今夏の厳しさはたいへんなもので、連日の猛暑に心底喘いでいますが、ついにテレビニュースからも、この言葉をちらほら聞くようになりました。

なんとなく、ヒートアイランド現象などというと東京などの超過密都市圏の話だと思っていましたが、ついによその話ではなくなったようです。
福岡市は隣接する周辺都市を合わせると人口200万人ほどの中規模の都市圏ですが、すでにこの現象がはっきりと出始めているようです。

過日も所要があって、自宅から約一時間ほどの郊外に出かけ、夜に帰宅しました。
車で出発したのは夜の10時ぐらいでしたが、まあ、なんとなく暑さも夜になって一段落という印象でした。

ところがです!
11時少し前ぐらいでしたが、家について車を降りたとたん、いきなり肌にべったりとまとわりつくような強い熱気に包まれました。
マロニエ君の自宅は都心部でも比較的緑の多い地域なので、いわゆるビルの谷間といった環境ではありません。
にもかかわらず、まるで日中のようなその強烈な熱気にはすっかり参りました。

さっきの温度は、あきらかに郊外田園部の温度で、体感的にも明確な差があることが明らかでした。
この温度差を身をもって体感し、都市部特有のものとわかっていらい、暑さはますますつのるようです。

じっさい昨日は福岡では今年最高の暑さを更新したようです。
長期予測によれば、今年は残暑が長く、秋は短いそうですね。
エアコン漬けの毎日はいつまで続く事やら。
トホホです。
2010/08/29 Sun. 12:22 | trackback: 0 | comment: 0edit

初期のポロネーズ 

【Pucciさんよりいただいたコメント】
『ショパンについての覚え書き』、早速購入して読んでみます!… と言う訳には行きませんが(ただ今『ベルリン陥落1945』読破途中…)読みたい一冊が新たに出来、また楽しみです。
ご推奨の本がありましたら是非いろいろ教えて下さい。
ところでマロニエさんは、ショパンポロネーズの全集をお持ちだと思いますが、1~5番、また英雄や幻想以外のポロネーズはお聴きにな りますか?
私はop71の3つのポロネーズ、KKlVa(特に8番) など、前出の全7曲と同じくとても好んで良く聴くのですが、今日ほとんど演奏されていないのはやはりあまり認められていないからですか?
個人的にはこれらの曲たちの方が、哀愁のポーランドへの想いや情景がより色濃く染み込んでいるような何とも言えない切なさがあって大好き(この表現は適切ではありませんね)なのですが。
マロニエさんの見解はどうなのでしょうか。
素人の無知な発言をお許し下さい。

【マロニエ君】
Pucciさん、コメントをありがとうございます。
私ももちろん素人ですが、Op.71の3曲のポロネーズがお好きとのこと、それはこの時期特有の心の内を直接吐露するようなストレートな魅力があって、わかるような気がします。

今日あまり演奏されないのは、これらの曲は作品番号こそ晩年の作のようですが、実はどれも若書き(つまり若い頃の作品)で、後年の作品にあるような作品としての洗練や完成度が不足しているからだろうと思います。
とくにお好きだとある8番などはわずか15歳のときの作で、それはそれで素晴らしい曲だと私も思いますが、しかし後のショパンの作品に出てくるような何か他を寄せ付けないような圧倒的な輝きはまだなく、純粋な青年の一途さのようなものが前面に出ていて初々しくもあり、それでいてショパンの個性はすでにこのころから随所に確立されつつあることが見て取れますね。

もちろん単独の曲としては魅力があるのですが、それ以上に充実した素晴らしい綺羅星のような作品がショパンにはたくさんあるので、なかなか実際には演奏される機会が少ないのだと思います。
ソナタ第1番などにも同様の匂いを感じますが、いかがでしょうか?
2010/08/28 Sat. 10:20 | trackback: 0 | comment: 0edit

眠れるピアノ 

本屋でピアニストの神谷郁代さんの著書を立ち読みしていたら、楽器のことに言及しているところがありました。細かい文章は忘れましたが大意はおおよそ次のようなものでした。

コンサートで全国をまわっていると、各ホールにはどこも素晴らしいピアノが備え付けてあるけれども、その多くがほとんど弾かれることなく、大事にしまい込まれているだけの状態なので、どれも鳴らないピアノになっているというのです。

コンサートの直前に調律師が数時間かけて、あれこれやっているうちにピアノはどうにか目覚めてはくるそうですが、それでも本番には間に合わないらしく、とくにコンチェルトなどでは、どんなに力んで弾いても音が埋没してしまうことしばしばだそうです。
せっかく素晴らしい楽器を購入しても、これでは本来の能力が発揮できずに、非常に残念。もっと普段から弾かれるようになればいいのにというような意味の事が書いてありました。

マロニエ君も以前、あるピアニストの手伝いで、録音会場探しのために福岡市近郊のホールを下見して廻ったことがありますが、多くのホールがスタインウェイとヤマハというような組み合わせで、いずれも立派なピアノ庫を備えて湿度管理までやっていますが、なにしろピアノ自体が使われていないので、弾いてみるとほとんど眠ったような音しか出さなかったり、それなりには弾けても、とてもこの楽器の本来の力ではないな…というようなピアノを何台か触って、考えさせられたことがありました。

いえいえ、これはホールばかりの話ではありません。
我が家のピアノも、いつも練習に使う片方だけを弾いているので、もう一台は年中ほとんど寝ている状態です。やはり楽器は生き物ですから、適当に鳴らしてやらなくてはいけないということを、この神谷郁代さんの本を読んで、思わず自分に向けて警告されたようにドキッとしてしまいました。

調整が未完なので敬遠している面もありましたが、今日は調整がもう一度入るので、そうしたら少し弾いてみようと思います。やはり健康維持のための適度な運動はピアノにも必要なようですね。
2010/08/26 Thu. 11:50 | trackback: 0 | comment: 0edit

ドビュッシー 

知人の店で開く音楽家の誕生会のために、ドビュッシーのCDを集めていると、全体の中でピアノ曲の占める割合がひじょうに高いことにあらためて注目させられました。

ピアノ以外の器楽曲といっても、室内楽のごく一部などを除いて、ピアノの関係しない曲はほとんど存在しませんし、残りの多くはピアノのために書かれた作品となります。

有名ないくつかの管弦楽曲やオペラを例外として、あとは歌曲を含めてほとんどピアノを必要とする作品ばかりなんですね。これはうすうす感じてはいましたが、あらためて作品一覧を見てみるとそれがはっきりとわかり、ドビュッシーからピアノを外すと、「牧神の午後」の周辺以外ではほとんどドビュッシーは成り立たなくなるとも言えそうです。
そういう意味ではショパンほどではないにしろ、ドビュッシーもピアノの人だったようです。

ドビュッシーとショパンは作曲技法からなにから、あらゆる要素は異なるものばかりですが、それでもマロニエ君の独断でいえば、どこかこの二人には不思議に共通したものを感じます。
ピアノを中心とした作品を書き、それまでに誰も成し遂げなかった前人未踏の新しい世界を作り上げたという、通り一遍のことでは済まされないなにか。それが何であるか、いまはまだわかりませんが。

ドビュッシーはショパンの死後13年を経て生まれていますから、この二人は同じパリを舞台にしながら同時代には生きていません。文献によると、ドビュッシーは生涯に数十というとてつもない数のオペラの計画をしては頓挫し、完成したのは「ペレアスとメリザンド」たった一曲だったのですから、そこにはいろいろな事情や曲折があったにせよ、やはりこの人は本質的に大作とかオーケストラ向きの作曲家ではなかったということかもしれません。
もちろん、遺された管弦楽曲の幾つかは音楽歴史上に輝く傑作であることに間違いありませんが、私見ながら中にはけっこうつまらないものもありますから。
2010/08/25 Wed. 12:01 | trackback: 0 | comment: 0edit

玄人素人 

お食事リンクにも紹介している店の中で、中田中という店がありますが、ここの基本スタイルはどうやら最近のしずかな流行でもあるようです。
基本的には定食なのですが、メインとなるおかずはメニューの中からお客さんが好きなものを二品選ぶというスタイル。
中田中はメニューも豊富で、安くて美味しいから、昼夜を問わずお客さんが絶えず出入りする大変な人気店で、三台ある駐車スペースもほぼいつも塞がっている状態です。

すると友人が別の店を探してきて、そこに行ってみることになりました。
そこは女性が二人でやっている店らしく、なるほど形体としては中田中と同じで、やはりここも二品を選択します。
しかし出てきたものは中田中とは較べものにならないもので、がっかりしました。
不味くて食べられないというようなことはないけれど、いわゆるシロウトの料理で、なんだか他人の家の晩御飯を食べさせられているようでした。

それでも、ここはここで、疲れたサラリーマンのような人がつぎつぎにやってくるのはびっくり。
しかし、この店はマロニエ君としてはお食事リンクには出せません。

マロニエ君のような反抗的な人間は、いわゆる行列が出来るような店というのは感覚的に好きではないのですが、でもやっぱり人気店というのはそれだけのことはあるのだなあとは思いました。
そしてプロならではの、パッとあざやかな仕事というのはなんであれ良いものです。

食べ物に限らず、世の中にはシロウトの駄作を味わいであるかのように褒め称え、珍重する一派もありますが、マロニエ君はあれが大嫌いです。
シロウトの仕事は技巧がなく、あいまいで、暗くて、不恰好で、詰めが甘くて、苦労が滲み出ていて、独特のクセがあって、生理的に受けつけません。
だから音楽も基本的にシロウトの演奏は嫌いです(仲間内の遊びは別ですが)。
2010/08/24 Tue. 12:50 | trackback: 0 | comment: 0edit

HMV渋谷店の閉鎖 

日曜日をもって渋谷のHMVが閉店したのは、なんとも象徴的なニュースで、残念なことでした。
閉店の理由は、音楽がネット配信されるようになり、店頭売上が減じたためということで、HMVの旗艦店である、あの人の海の渋谷のど真ん中の店でさえそうなのかという思いです。

福岡も以前はフロアごとにジャンルの異なるHMVの大きな店舗がありましたが、ずいぶん前に縮小移転していますし、中心地ではCD店は数年前に較べるとずいぶん減ってしまいました。
今では代表的なところではタワーレコードとヤマハ、あとは数軒が存在するのみです。

マロニエ君も自分なりにCDはよく買うほうだと思いますが、現在のところ店頭とネットは半々ぐらいの割合です。
ネットの良いところは、予め欲しいものが決まっていれば、オンラインで簡単に注文できる反面、店頭のようにあてもなくあれこれと物色してまわる情緒はありません。
ふらふら見ているうちに思いがけないCDに行き当たる楽しみは、店頭でしか味わえない世界です。

いっぽうネットは、欲しいものをジャンルやキーワードで探す、あるいは演奏家別の検索ができるなど、こちらでしか出来ない機能があり、マロニエ君にとっては両方が必要というのが正直なところです。

数日前の新聞も一面に、ここ最近の販売業は「通販の一人勝ち」という見出しがトップを飾っていましたから、だんだんそういう世の中へと流れていくのかと思うと、なんだかひどくつまらない気分になりました。
通販の良いところがあるにせよ、なんでも極端に偏っていくのは面白くないですね。
2010/08/23 Mon. 11:55 | trackback: 0 | comment: 0edit

続・これが今風? 

〈読者の方からのコメント〉
マロニエさんこんにちは。
私も先日、ビュッフェスタイルのレストランに行ったのですが、何故か小さな子供さん連れのご家族のマナーが悪かったのを覚えています。
ある家族の例ですが、若いおばあ様はご自分の箸で料理を物色され、お孫さんは裸足で料理が置いてある周りを駆け回りそこの調味料を指でつついて舐め、おじい様は周囲でお食事されているお客様には目もくれずビデオ撮影、若い(?)ご両親は祖父母に孫を任せとてもくつろいで料理を堪能されていました。
あっぱれでした。

〈マロニエ君〉
お名前がわかりませんが、コメントありがとうございました。
まるでおっしゃる情景が目に浮かぶようです。
この手の話をしはじめると、私も日頃からキリがないくらい不快に感じる光景が多いのは事実です。
パッと見た感じは、子供も悪いようにも見えますが、やはりすべては親の責任です。
子供は白紙で生まれてくるわけですし、教育や躾を与えてくれるべき親を選べないのですから、可哀想というほかありません。子供以前に親の人間性を疑うような場面に出くわすことは珍しくありません。
休日の街中などに出ると、その手の親子の横暴自己中野蛮傍若無人のオンパレードですね。

以前テレビのペット番組で『飼い主がキチンとした躾をしなければ、どんなに血統がよく、能力の優れた犬でも、ただの駄犬です。』と専門家が言っていたのを思い出します。
ましてや相手は人間の子なのですから尚更ですが。
ハッキリ言って、うちの犬(もう死にました)のほうが、よっぽどお行儀もよく我慢強くて上品でした。
2010/08/22 Sun. 12:47 | trackback: 0 | comment: 0edit

続・どうしてこのピアノを? 

昨日の続きです。
「なぜこのピアノを買ったのか?」をあらためて考えてみました。

マロニエ君の愛器はカワイのGS-50という比較的大きめの中古のグランドピアノです。
このピアノに決めたのは、以前からGSシリーズの好ましい評価を耳にしていたことと、ちょうど該当するピアノがたまたま某楽器店にあったという、これもまたタイミングの力が上手く働いた結果だといえるようです。

もちろん店に行って、弾いてみて、気に入ったのはいうまでもありませんが、だからといって知人からピアノ購入の相談をされたときのような慎重さはちっともなくて、「ま、これでいいや!」ぐらいの感じでした。
自分の事って意外にそんなものかもしれません。

ただし、最初の納品先は自宅ではなく、まず懇意の工房へ運んでもらいました。
ここで一度、徹底的な調整をしてもらおうと考えたのです。
ピアノは持って生まれた器と、あとは何よりも丁寧な調整が大切だというのがマロニエ君の持論ですから、この調整には何しろたっぷり時間をかけたかったのです。技術者に家にきてもらってやれることには自ずと限界があり、運送代が嵩んでも、ピアノのほうを工房にいったん運び込むという方法を採ったわけです。

何日を要したかは忘れましたが、ともかくピアノは一度、このような入念な調整をするとしないとでは、あとが大きく違ってくるので、こうした調整によってコンディションの基礎を作ることは大切で、これはやって良かったと今でも思っています。
かくしてマロニエ君の愛器GS-50は念入りな嫁入り修行を受けた後、晴れて我が家へお輿入れの運びとなったのでした。
いらいこのピアノは元気に我が家で暮らしています。

しかし購入そのものはどちらかというと勢いの要素が強く、これってひょっとしたら結婚の動機に似ているような気がしました。既婚者は総じて結婚の理由を「勢い」だと口を揃えて言いますからね。
2010/08/21 Sat. 12:59 | trackback: 0 | comment: 0edit

どうしてこのピアノを? 

ピアノのレッスンに来られた人に意外な質問を受けました。
唐突に「なぜこのピアノを買ったんですか?」と言われて、はじめは思いがけない問いに面食らいましたが、要するにマロニエ君が自分のピアノ購入に際してどういう点を評価したり、あるいは気に入ったりして、数あるピアノの中からこの一台に決したのかということを問われたようです。

この方は当ホームページをしばしば見てくださっているらしいので、マロニエ君がピアノに並々ならぬ興味を持っていることはもちろんご存じで、そんなこだわり屋が選んだピアノというからには、それなりの理由があるのだろうから、ひとつそれを聞いてやろうと思われたのでしょう。

ところがです、そんなに面と向かって聞かれてみると、咄嗟に明確な答ができるほどの理由もないことに、思わず自分でも意外な気がしました。
もちろん、気に入って、納得して買ったことには間違いありませんが、しかしそこに明瞭に人様に語ることができるほどの確乎とした理由らしい理由があるわけでもないということに、はじめて自分で気がついたわけです。

要は流れでした。
それまでサブピアノとして使っていた小型のディアパソン(170E)が、中音域のぼてっとした花びらのような音色などはとても気に入っていたものの、低音域には弦の長さに起因する克服できない限界を感じていたことが根底にありました。そこへ折良く小学生のいる知り合いの家族が、マンションなので小型グランドを探していたというタイミングに恵まれたことも大きかったと思います。

考えてみれば大きな買い物って、モノそのものの良否は当然としても、いろんな周囲の条件が整ったときに事が動くようですね。えてしてそういうものだと思います。
2010/08/20 Fri. 18:40 | trackback: 0 | comment: 0edit

ヤマハのリニューアルピアノ(追加) 

「福岡の読者」さんからコメントをいただきましたが、コメントは公開しておりませんので、下記にて紹介させていただきます。
半年待たれた甲斐あって、素晴らしいピアノを手に入れられたようですね。
貴重な情報をありがとうございました。

マロニエ君
------------------------------------------------------------------------------------

こんにちは。いつも読んでいます。
私のヤマハグランドも実はリニューアルものです。
ピアノを買うとき最近のヤマハは出庫調整や鍵盤重さの調節が悪いといったところ、販売店がヤマハリニューアルというのがあって、程度のよいグランドを掛川工場で純正部品をつかって修理して特約販売店のみに卸している。
アップライトはいくつか協力工場で仕上げている。

グランドは出庫調整を念入りにやっていて、新品よりかなり程度がよい。築5-10年程度のものは新品より得である。
最近Cは鍵盤や筬の材質が悪く、また鍵盤棚がブッチャーというムクの組み木から合板になったので1994-2000年ころのが値段もこなれていい。
しかし、新品のピアノより安いが中古としては高くなる。それでもヤマハの保証書があるのでグランドはよく売れる。
アップライトは相場より高めなのであまり売れないが、逆に木目は相場より安いのでよく出る。
値段はおおむねそのピアノが売られたころの新品価格がめやす。

方法としては、ヤマハから特約代理店のみにリストを渡し、入札みたいにきめる。
販売店の買取なので、人気モデルにのみ入札が集中する。おおむね欲しいものが入るのには3-6ヶ月要するが人気ものは需要が多くなかなか手に入らない。
時々ヤマハの特性外装(柿の象嵌とか何周年記念品)などが流れてくる(新品価格が並みの3倍程度だったもの)。
すぐ売れるが、ヘンなもの(モダンなもの)は売れ残っている。
というわけで、我が家にも6ヶ月待ちできました。
鍵盤重さを量ると低音が50g、中高音が48gにぴったしそろっていて、なるほど新品より手が入っています。 全国的にはかなりのバックオーダーがあるようですが、そのS4はすぐ売れるような気がします。
2010/08/19 Thu. 18:33 | trackback: 0 | comment: 0edit

これが今風? 

昨日は、久しぶりに会った友人と食事をすることになり、今はやりの回転寿司店に行きました。
ところが、平日にもかかわらずお盆休みはまだ続いているのか、大変な人出で、かなり待たされるハメになりました。
そこで目にした信じられない光景。

おしなべて子供の躾が悪いのは今や驚くには当たらず、あたりはさしずめ動物園のような状態であるのは諦め半分で慣れていますが、中にヨチヨチ歩きの赤ちゃんをしたい放題にさせる母親がいました。
赤ちゃんは靴下もはかない状態で、四つんばいになり、店の床を右に左にと自由に這い回り、母親は人の迷惑もなんのその、ゆるゆるとそのあとに続いて回ります。
もちろん、ここの床は飲食店の土足部分の床ですよ。

レジの横にあるお土産品にも平然と手を出していじくりまわしては、飽きるとポンと放り投げたりの連続。
この親子の家族が我々のすぐ目の前にいますが、祖父母らしき人達もたしなめるどころか、ひたすら笑顔でその光景を見守っていることにも心底呆れました。
マナー以前に、不潔とは思わないのでしょうか。

満席が続いて超多忙な従業員も、まさか床を這い回る赤ちゃんに蹴躓かないよう、ものすごく注意しながら不自由そうに往来している様子が痛いほどわかります。

その一家と、マロニエ君達は、じつは番号札の一番違いで、向こうがひとつ先。
30分近く待った後、その一家の番号が呼ばれ、程なくして我々の番になりました。
席に案内される途中で、その一家のいるテーブル横を通過した瞬間、我が目を疑いました。

なんと、さっきからあれほど床を這い回っていた赤ちゃんを、今度はこともあろうに「テーブルの上」に載せているではありませんか!テーブルの上というのは女性のハンドバッグを載せるのでさえマナー違反とされる場所なのに、床の汚れが両手両足にべっとりついた赤ちゃんをそこへポンとのせて、一家はあいかわらず平然としています。

これにはさすがに怒り心頭に発し、衛生上も問題があると判断して、店の従業員に厳重注意をしてくれるように頼みました。
それからは多少おとなしくなったようでしたが、本当に近ごろはどうかしています。
2010/08/17 Tue. 19:13 | trackback: 0 | comment: 0edit

ヤマハのリニューアルピアノ 

今日、天神のヤマハに行ったら、売り場の大々的な配置転換がされていました。昔1階にあったCD類が2階に移動したのは商品が見にくくて疑問に思っていましたが、嬉しいことにまた1階に戻っていました。
楽譜や書籍は従来通りです。

これまでとは営業方針が変わったのか、楽器販売に一段と力が入ったような印象でした。
とくに意外だったのは、美しく仕上げられた「リニューアルピアノ」と称するヤマハの保証付きの中古ピアノが随所に置かれていて、新品に較べて価格の割安感をアピールしているように感じました。

ふと思い出したのですが、営業サイドでは「スタインウェイの一番のライバルは中古のスタインウェイ」とかねてより言われていたものですが、同様にヤマハも自社製品の中古品にお客さんを奪われていたという構図があったのかもしれませんね。
だからリニューアル事業を立ち上げて、中古品もヤマハの手によって仕上げ作業を施し、ヤマハの店頭で販売しようということなのでしょうか。

思いがけないピアノとしては、高級タイプのグランドS4が展示してありましたが、新品のようにビカビカですが価格は195万ほどでした。
かつてはこのSシリーズは希少なスペシャルモデルを謳い文句に、ネットや中古店等では、なんで!?と思うような法外な価格をつけていましたが、モノが少なくて比較ができないのをいいことに強気の価格設定が可能だったのかもしれません。
しかし、一般の中古ピアノ店よりも高額になるはずの、ヤマハによる仕上げ/保証つきで、しかもヤマハの店頭に置かれてこれぐらいの値段というのは、まさに適正価格の基準になるものだと思いました。

Sシリーズはこれまでの中古価格があまりにも高すぎて違和感を覚えていたところでしたが、ヤマハ自身によるリニューアル品としての価格設定となれば、高くてもせいぜいこれぐらいが「上限」ということを自ずと意味し、感覚的にも納得できました。
それでもヤマハの人の話では「一般の中古価格より高めの設定になっています。」と、やや申し訳なさそうな話しぶりでしたから、一般の中古店の価格は推して知るべしです。

こうしてヤマハが自らリニューアルピアノを手がけるようになれば、他の業者も希少モデルや売れ筋商品に法外な値段を付けて、無知なお客さん相手に高い買い物をさせることも難しくなるでしょうから、ひとつの安全尺度ができたような気がします。
2010/08/15 Sun. 18:36 | trackback: 0 | comment: 0edit

ストラディヴァリウス 

音楽の先生と友人と三人で食事をしました。
そこで興味深い話を聴きました。

さる場所で行われたヴァイオリンのマスタークラスを聴き入った折、高名なヴァイオリニストである先生の使うヴァイオリンが、かのストラディヴァリウスだったそうですが、休憩時間はその歴史的名器をポンとテーブルに上に起きっぱなしだったので、ここぞとばかりつぶさな観察をしたらしいのです。

はたして驚いたのは、まずネック(上部の調弦をするさらにうしろ)部分などは、流麗な渦巻きのようなカーブの内側のさらに内側のちょっとノミが入りそうもない部分にまで精緻を究める細工がされているらしく、それひとつとってもどうやって制作されたのかと思ったとか。

また全体の木の目は、すべての幅が一ミリぐらいの猛烈に細かいものを使われていたとのことでしたから、これはよほど北イタリアの寒い高地だけにある厳選された素材が使われたことであり、同時に200年以上前はそういう木を切って楽器制作に供することができた良き時代であったというのも感じざるを得ません。

またヴァイオリンを正面から見た場合、左右対称かと思いきや、さにあらずで、微妙に左右のふくらみやカーブの加減が明らかに違っていて、ストラディヴァリがわずかな加減を自分の経験で微調整しながら制作したことが窺えるのだそうです。
また表裏にある楽器の隆起についても各部分がそれぞれが大きさや高さが微妙に違っていて、低音、高音その他の目的に完ぺきに適うように、まさに神業的に作られているということに驚いたそうです。
弦の左右にあるF字溝(この字でいいのか?)も左右対象ではなく、微妙に二つはずれているのだそうで、それに加えて膠の秘密などもあり、そういうものの総体的なバランスがストラディヴァリウスのあの輝かしい音色を作っているのだと思うと、まさにこれは神の領域という気がしました。

やはり楽器の世界というものは尋常一様なものではないということのようです。
とくに弦楽器のような構造の単純なものになればなるほど、謎と神業の関係が複雑になるということかもしれません。
それから見ればピアノなど、まだまだ工業製品の要素がうんと強い楽器に思えました。
2010/08/14 Sat. 13:15 | trackback: 0 | comment: 0edit

ちょっと大げさすぎません? 

今日は久留米の石橋文化センターでの「ぴあのピアのイベント」の日でしたが、折からの台風でぎりぎりまでどうなることかと気を揉まされました。

テレビの台風情報によると夕方から夜にかけて福岡地方は暴風雨という言葉が何度も飛び出して、いやが上にも不安は募ります。映し出される台風の進路図を見ると、今まさに福岡の北を通過しつつあるのに、音声では「北部九州に最も接近するのは今日の夕方から夜にかけて猛烈な風と雨!」「じゅうぶんに警戒してください」などと連呼しています。

さらには中継の映像が出て、東区の波打ち際に防災服にヘルメットを被ったレポーターが立って「だんだん波は高くなり、風雨も強まり、立っていくるのがかなりきつくなってきている状態です!」などと緊迫した様子でしゃべっています。

しかし、外を見るとたしかに風は多少ざわついてはいるものの、とてもニュースの言っている状態とは程遠い感じです。ちょっとおかしいという気もしましたが、やはり「これから最高潮に達するのでは?」ということもあるだろうと思い、参加予定者に連絡をとったりしましたが、ともかく様子を見てと言うことになりました。

果たして家人の心配をよそに、ともかく無理をせずに出かけることにしましたが、出てみるとさほど大したことはありません。結局、車はスルスルと何事もなく久留米を目指し、高速道路もほとんど通常通り。
到着の頃には風らしい風もなく、肩すかしをくらったようです。

あとは皆さんご存じの通りで、二時間後にホールを出てきたころには雨もきれいに上がり、それから食事に行きましたが、天気はいよいよ安定し、なんとも平穏な空模様でした。

一時はよほど中止にしようかとまで考えましたが、そうしなくてよかったとつくづく思います。
そして感じたことは、近頃の台風報道はいくらなんでも大げさに視聴者を煽りすぎるのではないかということです。
あんなに緊迫感をもって御大層に連呼されたら、真に受けて大事な予定をキャンセルして、あとから立腹する人も多いはずです。

結局、ニュースの言葉より、台風進路図のほうが正確だったようでした。
安全を期してというのはわかりますが、もう少し正確な報道をしてほしいものです。

イベントの詳細はイベント報告にレポートします。
2010/08/12 Thu. 01:41 | trackback: 0 | comment: 0edit

店選びの明暗 

ちょうどお盆休みで東京の友人が帰福していたので、久々に糸島のピアノ工房に行きました。
この不景気をよそに工房内にはピアノが10台以上あり、その中には納品待ちのものも数台見かけました。

まもなく購入者のもとに届けられるというヤマハのC3も、スカッとした仕上がり状態で、ここのご主人の迷いのない良心的な作業スタンスを感じます。
ほぼ完全なオーバーホールを施された状態で、主な消耗品は新品に交換されており、弦やハンマーには輸入物のパーツさえ組み込まれているのは、巷でいうところのスペシャルバージョン仕様です。
ハンマーはさりげなくレンナーを装着して、余分な響きを排した芯のある明晰な音に仕上がっていました。
残る作業は黒鍵を黒檀に交換することだそうで、まさに「スペシャルピアノ」です。

そのピアノの価格を聞いておどろかされました。
具体的な金額は書きませんが、およそこの手のリニューアルピアノの一般的な相場からは遠くかけ離れたもので、おまけに運送費まで込みの低価格には呆れるばかりでした。
こういう良質なピアノをそんな価格で手にできる人は、国内にもわずかしかいないはずで、なんともうらやましい限りです。

入荷した中古ピアノにほとんど何もせず、チョチョッとボディを軽く磨くだけで、ちゃっかり相場価格で売りさばいていく店も決して珍しくない中、ここまで手を入れた良質なピアノを提供する店もあるということは、中古ピアノほど店選びがものをいう世界もないということでしょう。
それによって購入者のその後の運命が大きく変わるといっても過言ではありません。

このC3は無論のこと、ここの非売品のカワイのセミコンも、そのタッチがまた憎らしいほど素晴らしいものでした。
ここのご主人の作り出す軽やかでしっとりしたタッチは、昔から一目置くに値するものがありましたが、このところいよいよ磨きがかかってきたらしく、奏者の快適な弾き心地というものをより深い領域まで追い込んだ観があり、改めて感銘を受けました。

ピアノの命が音であることは言うまでもないとしても、弾く者にとって理想的なタッチは、演奏という現実の物理行為においては何物にも代えがたい直接的重要性があります。
理想的なタッチは、奏者に新たなイマジネーションをもたらし、音楽の間口と可能性を押し広げるものだと言えるようです。
2010/08/09 Mon. 02:29 | trackback: 0 | comment: 0edit

クライバーン・コンクールのピアノ 

書店でクライバーンコンクールの本を立ち読みしていたら、コンテスタントの使用できるピアノは三台あって、ハンブルク・スタインウェイ/ニューヨーク・スタインウェイ/そしてもう一台はクライバーン・スタインウェイといわれるピアノだそうです。
出場者はこの三台の中から、自分に合ったピアノを与えられた時間内に選び出してコンクールに挑むわけです。

クライバーン・スタインウェイはもとはニューヨーク製ですが、ニューヨーク製の流儀に反して黒の艶出し塗装された楽器で、テレビやネット動画で見ても、なかなか良い音を出すピアノだと思っていました。
ニューヨーク・スタインウェイのレギュラーの塗装は、艶消しのヘアライン仕上げというもので、この点でもハンブルク製の艶消しとは仕上がりが異なります。

外観には、三台それぞれの特徴が明確にあるので、youTubeなどで見ていても誰がどのピアノを使っているかは一目瞭然で、容易に区別がつくのがありがたいところ。
ちなみに、優勝した辻井さんは一貫してこのクライバーン・スタインウェイを使っていたようです。

それにしても「クライバーン・スタインウェイ」とは何でしょう?
単純にクライバーン個人が所有するスタインウェイということか…と思いますが、あるいはクライバーンの所有でなくても、彼が特に気に入っているピアノということかもしれませんね。

最近のニューヨーク・スタインウェイで感心しないのは、演奏中のピアニストの顔が正面から映るように、カメラがピアノ後部からのアングルで撮影した場合でも、はっきりピアノのメーカー名がわかるよう、ピアニストの顔の左下あたりの必ず画中に映り込むポイントのフレームに、「STEINWAY」という真っ黒いゴツい文字を入れたことです。
いくら宣伝第一でも、そんなことをしてまでなんになるというのか!
世界に冠たるメーカーがこの悪趣味はいただけません。
ちなみにクライバーン・スタインウェイにもそれは入っていました。

ハンブルクではまだ一度も確認できませんから、おそらくはニューヨーク製だけの特徴のように思いますが。
2010/08/07 Sat. 12:24 | trackback: 0 | comment: 0edit

プレトニョフのベートーヴェン 

日本の音楽評論の最高齢にして御大、吉田秀和氏の著書を読んでいたら、ロシア・ナショナルフィルをバックにプレトミョフのピアノ独奏による、ベートーヴェンピアノ協奏曲全集のことが書いてありました。

実はこのうち2番と4番の入ったCDはマロニエ君も以前購入したものの、一聴して、そのあまりのイレギュラーな演奏には、たちまち拒絶反応を覚えたものでした。ピアノはもとより、モダン楽器のオーケストラまでもが妙に古楽的な演奏をして、やたらとするどいスタッカートなどを尖鋭的に入れてきたり、へんなところで強烈なアクセントがついたりというのが神経に触り、どうにもついていけないわけです。
とくにピアノの異様さといったらありませんでした。
もしやマロニエ君の耳が固定観念に凝り固まっているのかと思い、我慢して2、3度は聴いてみたものの、ついにこの演奏と和解することはできず、いらいこのCDは棚の奥深くで眠りにつきました。

マロニエ君的には、2番はまだいくらか許せるとしても4番は到底受け入れられないというか、はっきり言うなら許しがたい演奏だったから、果たして御大はなんとコメントしているのか興味津々だったわけです。

果たして吉田氏は結論から言うといろいろな言い回しをして「面白かった」「楽しんだ」と言っておられます。
そのかわりかどうかはわかりませんが、宇野功芳氏の評論を引き合いに出されます。
宇野功芳氏は「第1、第2協奏曲はおもしろい、しかし第4はいくらなんでも行き過ぎだ」とされているらしい。
これを読んでほっとしたというか、当然だと思いました。

ちなみに吉田氏は最後にこう書いておられました。
『私はプレトニョフで聴いたあと、内田光子さんとブレンデルのCDでも、第4協奏曲を聴き直してみた。きれいだった!』

これがきっかけになって、久々にこのCDを引っ張り出して、もう一度虚心坦懐に聴いてみました。
しかし、やはり印象は同じ。2番はまだいくらか許せるが、4番受け入れられませんでした。
こういう4番を聴いて面白く楽しめるようになるには、よほどの寛容の心と懐の深さが必要なようです。

ちなみにこのCDでは、非常に珍しいことにピアノはブリュートナーのコンサートグランドが使用されていて、このピアノで聴くベートーヴェンの協奏曲という観点では、大いに「面白かった」し「楽しめ」ましたが。


2010/08/04 Wed. 22:24 | trackback: 0 | comment: 0edit

横浜からきたシトロエン 

友人がついに車を買いました。
かねてより懸案中だった買い替え騒動でしたが、地元にあったルノーがダメになり、仕切り直しの結果、関東地区で条件の良い車が見つかり、さっそくにも横浜まで見に行ってきたようです。
候補になる車を事前に数台リストアップして行ったようですが、たまたまマロニエ君が発見したオークションに現れた一台に決まり、なんだか情報提供者としては責任を感じます。

土曜に一泊し、日曜の朝に購入を決定して、その足で福岡を目指して高速道路をひた走ってきたようで、こういうときこそ1000円高速は真価を発揮するようです。
昼前に横浜を出発し、途中食事をしたり仮眠をとったりで、結局着いたのは明け方の4時ごろだったとか。
で、今日はさっそく車のお披露目となりました。

夕方、我が家にその車で迎えに来てくれ、下に降りると本人ともう一人の友人は助手席と後ろに座ってニヤニヤ笑っていました。さっそく運転してみろということで、久留米まで食事がてら走りました。

言い忘れましたが、買った車はシトロエンC5のワゴン、3.0Lで6AT、内容はダークグレーの革張りで、ハードディスクのナビゲーションやETCまでついています。
パワーがすごくあるので、高速ではどこまでも吸い込まれるように加速していく感じですが、この車も最大の魅力はハイドラクティブ・プラスという高度な電子制御による油圧サスペンションで、通常の柔らかい足回りにもかかわらず、高速での大きなうねりや揺れが一発で収束して、あくまでもフラットな姿勢を維持するところは感銘を受けました。

今週末には自分で名義変更をするようですが、車庫証明が下りれば簡単です。
わけのわからない手数料を取られず、こういう車の買い方もあるということです。
2010/08/03 Tue. 02:15 | trackback: 0 | comment: 0edit

激安!譜面台 

譜面台を買いました。
ごくたまに歌やフルートなど合わせものをやるときに、マロニエ君の家には独立した譜面台がないので、いつも不自由していたのですが、自分の受け持ちでもない楽器のためにわざわざ買い揃えておくのもなんとなく気が進まず、ずっとそのまま手は打っていませんでした。
ところが偶然、激安品を発見!

なにげなくネットを見ていると、金属製のオーケストラが使うような折り畳み式のシンプルな譜面台が、なんと840円で出ていました。
近々友人とアンサンブルをする予定があるので、これなら買っておいてもいいと思ったわけです。
ところが通販では送料がまったく同じ840円かかり、気分的にちょっとばからしいと思っていたら、ラッキーなことに車でなんとか行ける距離の店だったのでさっそく行ってきました。

果たして、中国製ですがなかなかちゃんとしたもので、折り畳みはむろんのこと、高さ調整もできれば角度も自由、おまけに肩にかけられるソフトケースまでついていてびっくりです。

今になって、もう一つ二つ買っておいてもよかったな…という気がしています。
プレゼントにもいいですし、もう一回行って来ようかと思っています。

ひさびさに良い買い物ができました。
2010/08/01 Sun. 23:02 | trackback: 0 | comment: 0edit